召喚魔法失敗しました!?
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「ううう……」
おかしい。
失敗したはずなのに、なぜ召喚魔法が発動したのか……。
しゃがんだまま頭を抱えながらこれで何度目の唸り声だろう。
近々控えている召喚魔法の技術試験のための、反復練習の真っ最中。
この悪夢は襲ってきた。
というか本当に悪魔が襲ってきた。
『何度唸った所で、この現状は変わらないぞ』
悩み苦しんでる私に対して、悪魔は悠々と私を眺めていた。
わかってるけど、あんたが原因なんだからね?
召喚しちゃった私が悪いのも確か。
私の行動の何かが、引き金だってことは誰よりもこの私が理解してる。