召喚魔法失敗しました!?


「ここ素敵な場所だね」



木漏れ日を眺めながら、そっと吹き抜けていく風に銀色の髪がやけにキラキラと眩しく見える。


落ち着いた声でそう言うと、男の子は小さく笑った。



「こんなに穏やかな気持ちになったのも、久々な気がするよ」


「そう、なんだ」



なんて返していいか分からず、片言になる。


落ち着いている男の子に対して、私緊張の波が押し寄せてきて上手く喋れない。


バレないようにこっそり深呼吸。


へ、変に思ってないかな……


そっと男の子を見れば、そんな心配はいらなかったようで、穏やかな表情をしていた。



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