召喚魔法失敗しました!?
それでもこんなことになったのは、私のせいじゃない。
「でもっ契約する必要はなかったわよね!?」
ガバッと立ち上がって悪魔を睨む。
なんで、契約させられた!!
しかもかなり古いやり方で!!!
今は新魔法の時代で魔法陣で簡単に契約できるって言うのに。
そ、そんな、キ、キ、キキキキ……!!!!
キスなんてしないわよ馬鹿っ!!!
しかも私……ファーストキスだったのに。
どう責任取ってくれんのよ!!
『何をそんなに怒ってるんだお前は。お前が喚び出したのは事実だろうが』
「あんたなんか喚び出してない!!失敗したのよ!?私は!!」
『余程のへっぽこだな、俺の主は』
「んな!!悪かったわね!へっぽこで!!」
『まあ、退屈しのぎにはなりそうだ。三千年、俺は外の世界に出れるのを今か今かと待ち望んでいたのだからな。お前のお陰だ』
ふっと小さく笑った悪魔に怒っているのに、何故かドキリとする。