召喚魔法失敗しました!?
何よ、悪魔のくせしてかっこつけて。
たまたまのたまたま。
そんなので私のお陰とか言われても、こっちにして見れば不幸の重なり。
どう連動して魔法が発動したのかは分からない。
元の世界に還そうとしても、その魔法の仕組みが分かってないから出来っ子ない。
どうしようこの先……。
先生にバレたら停学どころじゃ済まされなさそう。
「契約はしたけど、私に一切関わらないでくれる?私の今後の未来が危ういから」
『それは命令か?それともただのお願いか?』
「命令っていうか……その――」
『命令でないならば、俺は従わない。それは契約に値しないからな』
躊躇う私に遠慮なしにピシャリと言われ、一瞬怯む。