召喚魔法失敗しました!?




何よ、悪魔のくせしてかっこつけて。


たまたまのたまたま。


そんなので私のお陰とか言われても、こっちにして見れば不幸の重なり。


どう連動して魔法が発動したのかは分からない。


元の世界に還そうとしても、その魔法の仕組みが分かってないから出来っ子ない。


どうしようこの先……。


先生にバレたら停学どころじゃ済まされなさそう。



「契約はしたけど、私に一切関わらないでくれる?私の今後の未来が危ういから」


『それは命令か?それともただのお願いか?』


「命令っていうか……その――」


『命令でないならば、俺は従わない。それは契約に値しないからな』



躊躇う私に遠慮なしにピシャリと言われ、一瞬怯む。



< 7 / 277 >

この作品をシェア

pagetop