【短編】それでもあなたが好きです。
「……朝飯、食べてねえの」
「うわあ!」
突然後ろから声をかけられて、素っ頓狂な声が出た。
どすっと隣に座ったのは、相変わらず綺麗な金髪とカラーコンタクトが入っているらしき、灰色の瞳。
やや日に焼けた健康的な肌と、整った顔立ち、ロゴの入った真っ白のパーカーとぴたりと足にくっつく、革のような生地でできた、ジーンズ。
昨日と恰好こそ違うけど、そこには琥珀くんがいた。