【短編】それでもあなたが好きです。
昨日この駅で降りて、居酒屋の仕事へ向かったはずだから、どうしてここにいるのか尋ねたら、「バカか」と一蹴されてしまった。
昨日メッセージが来たとき、すでに0時を過ぎていたため、終電がなくて近くの男友達の家に泊めてもらったらしい。
今日も午後出勤なので、一旦家に帰ってシャワーなどを浴びるという。
「そうなんだ……お疲れさま」
「おお。一椛はこれから、学校だろ」
「あは、そうだよ。行きたくないけど」
朝食も食べてないから、なんとなく気分が乗らないけど、今日も頑張なきゃ。