君に恋したセカイで僕は
「おーい、ふたりの空気が怪しいから先生非常に困ってるんですけどー。てゆーかー、悠太くんが違う世界に旅立ってしまったんですけどー。」
棒読みのオッサン。
「あ、すみません。
私の席は…。あ!もしかして、悠太くんの隣?」
「ま、まあそうなんだけど…
リア充をラブラブさせるわけにはいかないし…」
「やったぁ!先生は、知り合いだと話しやすいからって悠太くんの隣を私にしてくれたんだ!うれしい!」
「あ、あぁ...
おし、頼むぞ、ゆ・う・たくん♡」
ナナさんが喜ぶからオッサンは諦めた。
そのかわりと言っちゃなんだけど、
いつもはろくに名前も呼ばねぇやつがぶりっ子みたいな声で『悠太くん♡』なんて言ってきやがった…
ただの八つ当たりだろ!
「改めて、よろしくね!悠太くん!」