君に恋したセカイで僕は

「またな!」


「おう!」



友達と別れて家まで帰る時間は少しさびしくて嫌いだ。



もう高校生なのにそんなことを考えてしまう。

もう高校2年生なんだよな。


来年は高校3年生。
受験か…

あーあ。
今日も疲れたな。。。


欠伸をしながら少し背伸びをする。

家に帰ったら寝よう。

そんなことを考えている俺は周りを注意していなかったせいか小さい少女とぶつかってしまった。


「いったーい!
あ、お兄ちゃん、ごめんなさい。」


「いいよ。
それよりケガない?大丈夫?」

小さな女の子はペコリとお辞儀をして謝ってくれた。

俺が前をみていなかったからぶつかっただけ、だから俺が悪いのに…。
それに自分からすぐに謝れるんだ。
すごいな、この子。



すると遠くから男の子の声が聞こえてきた。


「梨乃!おせーよ!何してんだよ!」


「あ、陸くん!待ってよー!おいていかないでー!あ、お兄ちゃん、バイバイ!!」


女の子は梨乃ちゃんというらしい。
可愛い名前だ。

俺が言ったらただの変態か?



今日もくだらないことをかんがえながら帰る。
< 3 / 18 >

この作品をシェア

pagetop