君に恋したセカイで僕は




「おし、お前らー。
席につけー。
HR中は絶対立つんじゃねぇぞ。
そして俺に恥をかかせるな!
今日は超絶美女の転校生がきてるからな!」




うるさい教師。
40後半のオッサンが叫ぶ。
はっきり言ってうざい。
朝は眠くて大嫌い。
そしてこのオッサンを毎朝顔を合わせなくてはならないからもっと嫌いだ。


俺、今の発言は子どもみたいだがそんなのいちいち気にしてられない。

それくらい嫌だ。



「あ、だからセンセーは新しいスーツで髪をセットして、香水つけてるんだ!」




「え、ホント!?」



「センセー、香水のつけすぎはよくないよ!」



「あ、だからにおいキツかったんだ!」



1人の言葉を合図としてみんながくちぐちにしゃべり出した。
内容が幼稚だ。小学生だ。



「うるせぇお前ら!」







教師は焦っている。


ばか。
誰にも聞いてもらえてないじゃん。
それだけ信頼されていないんじゃない?











ガラッ









< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop