君に恋したセカイで僕は



んん?


ゆっくりこっちに向かってくる。




どーしたらいい?






「悠太くん、また会ったね。」





綺麗な笑顔で彼女は俺に抱きついてきた。






「悠太の知り合い?」


「ちょー美人!」


「悠太に紹介してもらお♪」


「あの子、悠太くんの事好きなのかな…」







みんなが一斉に騒ぎだす。








「ナ、ナナさん。
ここはみんながいるから…」



「じゃあみんながいなければいいの?」



「そーゆー訳じゃないです!」



「ふふ。ちょっとからかっちゃった!
ごめんね!」



「心臓に悪いんですからね!」



今度は顔をクシャクシャにした無邪気な笑顔で謝ってくるから俺はどうでもよくなって許してしまう。


彼女でもない女の人にこんな感情いだくのはなんだか複雑だ。

あ、彼女に一目惚れしてしまったからか。
でも彼女に彼氏がいるかどうかわからない。
彼氏がいたら申し訳ないと思ってるからこんな感情が湧き出てくるのかな。



やっぱり恋愛はめんどくさい。
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