君愛‐kimiai‐
第一章

記憶

目を開けて最初に目にしたのはありきたりな白い天井。


ここはどこ…?


寝ていた体を起こす。




ズキッ!


頭が痛い…。


あまりの痛みに頭を押さえた。




痛む頭を押さえ薄ピンクのカーテンを開け、あたりを見渡す。







保健室…?



なんで保健室にいるんだろう?





自分がなんで保健室にいるのか全くと言っていいほど心当たりがない。








…―ガラガラ





いきなり保健室のドアが開いたかと思うと、一人の男の子が入ってきた。



大きな瞳に高い鼻。



そしてスラリとしたスタイル。



モデルですか?



美少年その言葉がぴったり合う男の子。




その男の子はあたしに目を向けて笑顔になると、




「よかった~。」



と安心したように呟いた。




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