君愛‐kimiai‐
それから無言のままその男の子はあたしの腕を掴んで急ぎ足で歩いていた。



あたし…どうしちゃったんだろう。



思い出そうとするとすごく頭が痛む。





連れてこられたのは割りと大きな総合病院。





なかに入ると、



「すぐ戻ってくるからここで待ってて。」




あたしは頷くと男の子は小走りで行ってしまった。



なんだかわからないけど不安になった。




なんだかあの男の子といるとすごく落ち着く自分がいる。




辺りを見渡すと受付の看護師さんと話している男の子を見つけた。



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