予言写真
「叔父さん、こんにちは」


この人が渉の親戚の人みたいだ。


よく見ると目元が渉とよく似ている。


「おや、珍しいな。渉が女の子を連れて来るなんて」


そう言われて、あたしは慌ててお辞儀をした。


「初めまして、渉君の同級生の橋田梢です」


少し緊張しながらそう言うと、叔父さんはクシュッとシワを寄せて笑ってくれた。


「どうも始めまして。渉の叔父です」


「叔父さん、今から出かける所だった?」


叔父さんの私服姿を見て渉はそう聞いた。


「あぁ。いや、大した用事じゃないから大丈夫だよ。上がって行くかい?」


「悪いけど、今日は叔父さんに相談があって来たんだ」


「相談?」
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