予言写真
そう聞きながら、あたしと渉を交互に見つめる叔父さん。


やがて頬を隠して渉を睨み付けたかと思うと「まさかお前――！」と、声を荒げた。


何事かと驚いて後ずさりすると、渉が冷静な表情で「違うから」と、一言言った。


「叔父さんと叔母さんは高校生の時に付き合ってて、叔母さんが俺たちの年齢の頃妊娠して、結婚したんだ」


スラスラと叔父さんたちの事情を説明する渉に、あたしは「そ、そうなんだ？」と、ギクシャクした返事をするしかできなかった。


「え？　ってことは？」


あたしは少し冷静になって考えて叔父さんを見た。


叔父さんが突然怒りはじめた理由がわかった。


つまり、あたしと渉が自分たちと同じような関係になって、それを相談しに来たと勘違いされたのだ。


そう理解すると同時に、自分の顔がカッと熱くなるのを感じた。


隣にいる渉も頬も、心なしか赤くなっている。
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