予言写真
☆☆☆

学校の敷地内は部活動の声が聞こえて来るだけで、とても静かだった。


用事のない生徒たちはもう帰っていて、半分も残っていない。


あたしと渉は足早に校舎へと向かった。


「愛子に電話してみる」


歩きながらスマホを操作し、愛子に電話を入れる。


何度かコール音がした後プツッと切れてしまった。


「あれ?」


あたしは首を傾げて画面を確認する。


電話を切られてしまったようだ。


「どうした?」


「電話、切られちゃった」


そう言い、もう一度発信する。


しかし今度は『お掛けになった電話番号は電源が切れているか、電波の届かない場所に――』というアナウンスが流れ始めたのだ。
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