予言写真
嫌な予感がして、背中に汗が流れていく。


今度は理子に電話を入れて見たけれど、結果は同じだった。


「2人とも通じない」


そう言うと、渉は軽く舌打ちをした。


「とにかく、学校内をくまなく探すしかないな」


「うん」


あたしと渉は二手に分かれて探す事になった。


渉は渡り廊下の南側。


あたしは北側だ。


「見つけたらすぐに連絡しろよ」


「わかった」


あたしはそう返事をして、歩き出したのだった。


北側は部活動に使う教室棟だった。


ここにはまだ沢山の生徒たちが残っているから、見知った顔を見つけるとすぐに声をかけた。


「ねぇ部活中にごめん。愛子と理子を見なかった?」


吹奏楽部の生徒にそう声をかける。


「愛子と理子? さぁ、見てないけど」


「そっか。ごめん、ありがとうね」


あたしは礼を言いすぐに他を探し始める。
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