予言写真
美術部にパソコン部に文芸部に手芸部。


どの教室を覗いても、誰に聞いてみても2人を見たという生徒はいなかった。


「ここにはいないのかな……」


時間が経つにつれて気持ちは焦りはじめ、あたしは北側の棟のトイレなどを確認しながら、再び2人に電話をかけた。


だけど結果は同じ。


電源が入っていないようだ。


「ここで最後」


そう呟いて立ち止まったのは、顧問を持つ先生たちの部活専用の職員室だった。


この職員室は生徒の出入りも自由で、部活の会議なんかでもよくつかわれているらしかった。


「すみません、失礼します」


あたしはノックをしてそっとドアを開けた。


中にいたのは40代の男性教師と、同年代の女性教師の2人だけだった。


2人とも、文化部で使うプリントを作成中のようだ。


「君は?」
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