予言写真
☆☆☆

目の前に幼い頃に自分がいて、あぁ、これは夢かと気が付いた。


今日は眠る事なんてできないと思っていたのに、いつの間にか眠ってしまったようだ。


精神的にも体力的にもすっかり疲れてしまっていたことは確かだった。


夢の中、幼いあたしはいつものメンバーで遊んでいた。


幼い和夫に准一に愛子に理子もいる。


みんな一緒だった頃だ。


場所は公園。


地区の夏祭りの会場としても使われている大きな公園だ。


あたしたちはいつもそこで遊んでいた。


懐かしい記憶がこうして夢になって出て来るなんて、嬉しくなる。


あたしたちの流行の遊びは色鬼だった。


ジャンケンで負けた人が鬼になり、鬼は色を指定する。


その他の子たちは10秒で指定された色を探し、そこに触れなければならない。


そんな、懐かしい遊び。
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