予言写真
知っている
あたしはお母さんが出て行ったドアを呆然として見つめていた。


亡くなって行った友人たちの顔を見ても顔をしかめただけだったのに、あのモヤを見てから急に態度がおかしくなったお母さん。


「なにか知ってるんだ……」


もしかしたら、あのモヤが誰なのかもわかってしまったのかもしれない。


だからあんなに青ざめていたんだ。


あたしたちにはわからない事をお母さんは知っている。


これは一体どういうこと……?
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