予言写真
☆☆☆

家に戻ると、丁度お母さんが出かけるところだった。


愛子と理子の死についての説明会が体育館で開かれるらしい。


だから今日は部活動も休みになっていた。


「梢は家から出ちゃダメよ」


昨日と同じように念を押されて、あたしはため息交じりに自室へと向かった。


今日はプリントの課題が出ていたけれど、それをやる気力もなかった。


美津のことが気がかりでメッセージを送っても、その返事は来ないままだ。


写真も持って行かれてしまったから、今美津の顔がどうなっているのかを確認することもできない。


もし、次が美津の番だったら？


そう考えて、慌てて左右に首を振って考えを打ち消した。


このまま１人でいても悪い方へと考えが向いてしまう。


あたしは仕方なく音楽をかけ、プリントを広げた。
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