予言写真
それなのに今は写真につても、彰についてもなんの興味も示さなくなっている。


「12年前の事件についてもっと調べれば、なにか出て来るかもしれないし」


「だけど事件についてはお前らが調べたんだろ?」


翔太にそう言われてあたしは言葉に詰まってしまった。


確かにその通りだった。


家に戻ってからもスマホであの事件について調べた。


だけど、新聞に載っていた事以外に新しい記事は出て来なかったのだ。


どうして彰が死んでしまったのかも、わからない。


「それなら、直接彰に聞きに行けばいい」


そう言ったのは渉だった。


あたしは驚いて渉を見た。


渉は真剣な表情だ。


彰はこの学校に通っている。
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