予言写真
闇丘祭りで起きていた出来事も、絶対に忘れてはいけないことだ。


再び空を見た。


その時、空から何かが落ちて来るのが見えた。


ヒラヒラと、花びらのように舞い落ちて来る白い紙。


なんだろうと思い立ち止まっていると、徐々にそれがなんなのか見えて来た。


「写真……?」


あたしは呟き、手を伸ばす。


それはあたしの手の中に舞い降りて来た。


「これって……」


見た瞬間、言葉を失った。


同時に激しい動機を感じてその場にうずくまる。


「な……んで……?」


歯がガチガチと音を立て、自分が震えているのだということに気が付いた。


空から舞い降りて来たそれは、あたしたちが撮影した集合写真だったのだ。


和夫、准一、理子、愛子、美津、翔太……そして、あたしの顔が歪んでいる。


「なんで? なんでなんでなんで!?」


ほとんど叫ぶようにそう言っていた。
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