予言写真
☆☆☆
早い時間に帰って来たあたしに両親は驚いた顔をしていた。
そんな両親に適当に返事をして二階へ向かう。
写真を確認するなら、明るいうちがいい。
暗くなってから確認して、もし同じようなモヤが浮かんできていたら、あたしこそ眠れなくなってしまうだろう。
「もう、なんであたしがこんなこと……」
ブツブツと文句を言うのは、気分を紛らわせるためだ。
なにか言っていないと、憂鬱と恐怖で胸が押しつぶされてしまいそうだ。
机の前に立ち、何度も深呼吸をする。
引き出しを開けるだけでこんなに緊張するのは、生まれて初めてのことかもしれない。
勇気を出して一気に引き出しを開ける。
そこには無造作に突っ込まれた写真があった。
あまり見たくないと思い、引き出しに入れてすぐ閉めたからシワになっている。
あたしは恐る恐る写真を手に取った。
愛子が指さしていた右上を確認する。
そして「あぁ……」と、口から空気が抜けて行った。
愛子に見せてもらったのと同じようなモヤが、あたしの写真にも浮かんできていたのだった……。
早い時間に帰って来たあたしに両親は驚いた顔をしていた。
そんな両親に適当に返事をして二階へ向かう。
写真を確認するなら、明るいうちがいい。
暗くなってから確認して、もし同じようなモヤが浮かんできていたら、あたしこそ眠れなくなってしまうだろう。
「もう、なんであたしがこんなこと……」
ブツブツと文句を言うのは、気分を紛らわせるためだ。
なにか言っていないと、憂鬱と恐怖で胸が押しつぶされてしまいそうだ。
机の前に立ち、何度も深呼吸をする。
引き出しを開けるだけでこんなに緊張するのは、生まれて初めてのことかもしれない。
勇気を出して一気に引き出しを開ける。
そこには無造作に突っ込まれた写真があった。
あまり見たくないと思い、引き出しに入れてすぐ閉めたからシワになっている。
あたしは恐る恐る写真を手に取った。
愛子が指さしていた右上を確認する。
そして「あぁ……」と、口から空気が抜けて行った。
愛子に見せてもらったのと同じようなモヤが、あたしの写真にも浮かんできていたのだった……。