二つの気持ち

つくづく単純でバカなアタシだと思う。

男の人に頭を撫でられるのは嫌いではなかった。


守られてるような気分になってしまった私は、本当の大馬鹿だ。


初めて会ったばかりの人が、守ってくれるはずもないのに…


井上の怖さは、しっかりしっかり分かっていたハズなのに…


一瞬…

甘えていいのかと思った。

要するに、

か・ん・ち・が・い。


確かに知樹は強そうだったけど。


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