二つの気持ち

それでも井上と一緒に居たのは、井上が本当にアタシの事を好きで居てくれて。

付き合いだって、半ば強引さに惹かれてのことだったし。


そう思うと、アタシの意思はないのかと思うけれど、そこにアタシの意思があったのか、今となってはアタシも謎。


ハンバーガーを食べ終えて、のんびりと世間話などをしながら、ぼんやり考えていた。

今日は晴天で、ゆっくり寝坊なんぞをしてしまっていたから、二人して、早い夕食を摂ってしまったかのようだった。

生憎、晴天だった空もゆっくりと陽が沈む準備をしていた。

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