二つの気持ち

まぁ、ある意味気分転換。

言い方を変えれば、現実逃避。


ぐったりと、カウンターにうなだれると、軽く頭を小突かれた。

「…って」

頭を抱えて顔を上げると、笑顔で立っている知樹が居た。

「何呑む?」

ヘラヘラと笑う知樹が隣りの座席に座ると、自分もサクサクと注文をした。

同じ用に自分のドリンクを注文する。


同時にドリンクが出て来て、つい流れで乾杯とグラスを合わせる。

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