二つの気持ち
でもって、彼氏が居るのにこの状況。
普段活動しない頭をフル回転。
それでも、覚えているのは、ココに入った所まで。
いや、正確に言えば、ココに入ってワインやらビールやらを開けて、どんちゃんした所まで。
その後、どんな流れで裸体になったのか、全く予測不可能。
タイムマシンで、昨日の夜に連れて行って下さい…な状態。
グルグル空回りを続ける頭とは裏腹に、全く身動きの取れない身体。
見兼ねてか、
「着替えないの?」
と、少し離れた所から知樹が声をかけた。
その言葉に、思考回路をストップさせ、身体を動かす脳を働かせることにした。