漆黒の薔薇
豹「で、君は何て言うの〜?」
『瀬良 可憐です。さっきは、本当にありがとうございました』
豹「別に〜?で、お礼してくれるんだよね?」
微かに、雨宮 豹牙の目つきが鋭くなった気がした。
気の、せいかな……。
『はい、私のできることなら何でも』
豹「“何でも”、ねぇ?じゃあさ、」
次の雨宮 豹牙の言葉を聞いた瞬間、私は“何でも”と言った数秒前の自分を後悔した。
豹「俺たちの身の回りのお世話してくれな〜い?
ちょうど欲しかったんだよね」