お前の隣は俺だから。
その目の前の白いものをよく見ると、
薫が脱いだばかりのシャツだった
「はぁ!?そんなとこで脱ぐ方が悪いじゃん!
どっちが変態よ!!薫のバーーカ!」
そう言うと、フッと鼻で笑って
「見とれてたのはどこのどいつだよ
ま、そんなことより、早く帰れよ?」
そう言って薫はお風呂場に向かった。
ったく。服は脱衣所で脱ぐもんだっつの!!
そう思いながら私の頭に被さっていたシャツを畳んだ。
畳むと薫の匂いがして、でもその中に少しだけ女の子の甘い香水の匂いがした。
やっぱり女の子といたんじゃん。
薫のバカ……
ちょっとだけならいいかな…
そう思ってシャツの匂いをちょっとだけかいだ
いつも安心する薫の香り…
って私、本物の変態!!?
でもまぁいっか……誰も見てないし。
うん…落ち着く〜〜
薫…いつか私、頑張って想い伝えたい。
でもね、すごく怖い。だからいつも強がってしまうんだ。
薫との関係が壊れちゃうんじゃないかって思うし、イケメンでなんでもできちゃう薫にはもっと素敵な子がいるんじゃないかとも思う…
だけど、薫…私は薫が大好きだよ。
そう思いながら横になっていると私は意識を手放した。