お前の隣は俺だから。



俺の言葉にさらに藤咲はうつむいて、何か覚悟を決めたように切り出した



「今日、如月くん、芽依に想いを伝えて、告白したみたいなの。


芽依は少し混乱してる様子だったけど、私は、如月くんと付き合えば、絶対、芽依は幸せになれるって思うから…


応援しようと思ってる。


だから……



薫くん…芽依をこれ以上困らせないでほしいの


手を……引いてもらえないかしら………」



「おい!美優。

いくらなんでもそれはひどくないか?!
こいつが、どんだけ芽依ちゃんのこと想ってんのか、お前だって分かってんだろ!?」



必死で真哉がフォローしてくれるけど、俺は藤咲の気持ちがわかる。



これ以上、芽依をかき回すのはやめてほしい。


親友として、当然のことかもしれない。



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