お前の隣は俺だから。



「如月くん……


今から、私の思ってること、全部言うね?


もう、知ってる通り、私、薫が好きだった。


だけど、そろそろ潮時かなって思ってた時に、如月くんと出会った



如月くんは優しくて面白くて、カッコよくて…



こんないい人が私のこと、好きだって言ってくれる。



一緒に帰ったり、デートしたり、私もたっくさんキュンキュンしたし、ドキドキしたし、好きだなぁって幸せだなぁって思えた



でも、この前、薫に、キス、されたんだ…



薫の気まぐれだったみたいなんだけど、それでも少し、ほんと少し、嬉しい自分もいた。



傷ついてたけど、ちょっとね…嬉しかったんだ


如月くんはこんな私でも付き合いたいって言ってくれてるけど、本当にそう思う?


私の気持ち聞いた今でも、そう思う…?」




終わった…。


きっと、如月くんはこんな私を受け入れるほどバカじゃない。



これでいい…


如月くんには、もっとふさわしいいい子がいるし、その方が絶対幸せになれる。




如月くんは幸せになるべき人だ。




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