お前の隣は俺だから。




昼前から始まったパーティももう、夕方になった



するとここで、大翔が


「じゃあ、そろそろ、俺ら抜けていい?」



そう言うと、みんな

「ヒューヒュー」
「くそ〜〜リア充め〜〜」


なんて言いながらも私たちを見送ってくれた



そして、如月くんが連れて来てくれたのは、やっぱりあの丘で…



「今日は本当にありがとう!!!

すっごい、すっごい楽しかった!!!!

でも……なんで??」



「ん?なにが?」


そうやってとぼける大翔。



「もー!だから、なんで誕生日知ってて、
なんで薫の部屋??」



「好きな子の誕生日ぐらい、知ってるでしょ普通。


それに、結構前かな?俺らがまだ付き合う前?芽依が言ってたよ?
毎年、あのバカな薫が祝ってくれてたんだって


それにさ…俺のせいで、薫とあんまちゃんと話せてなかったでしょ?

薫の部屋にも行けなかったでしょ??


俺の前で、薫の話題になんないように、気遣ってくれてたし…



俺さ、もう、大丈夫だから!
不安がないって言ったら嘘になるけど、芽依の気持ち、ちゃんと、分かってるから!



だから、あーゆう形で誕生日を祝いたいって思って、薫に頼んだ」



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