お前の隣は俺だから。



「……めぃ……?」



「薫!?ごめんね。私。全然起きなくて気がつかなかった。

ネックレス、本当にありがとう」



「ぉう。 ……まぁすぐ見つかったから」



薫はガラガラの声でそう呟いた



絶対嘘だよ。そんな簡単に見つかるわけがない



こんなにも苦しそうなのに、なんでこんなに私のために頑張ってくれるの?



そんなことを考えてると私に薫の匂いがふわっと香った



「…お前。これ着てろよ」



私の肩にはまた薫のジャージがかかっていた



「ダメだよ!!!薫だって熱あるじゃん!」



「お前は大袈裟なんだよ。熱とかねぇし」



「絶対あるから!!薫はバスケしなきゃいけないんだし私なんかより身体大事にしなきゃ」



「んなことねぇよ。マネージャーだっていなかったら相当困んだろうが。
お前はチームに不可欠なんだよ




……じゃあさ。こうすればよくね?」




そう言って薫は私を脚の間に座らせて後ろから抱きしめた



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