お前の隣は俺だから。




「ねぇ…薫」



「ん?」



「なんかさ、昔もこんなことあったね?」




「お前がすぐ風邪引くからだろ」




「そっか。そうかも。ごめんね?」



「別にいいけど」





私たちはずっと一緒にいるから、こんなことは何回かあった



今回もパターンは同じ。



私が先に風邪をひいて、その看病をしてくれた薫にうつってしまって、2人で寝ることになる。




毎回うつってしんどい思いしてるのに、薫は絶対毎回看病してくれる。



そんな…いいのに。


でも、弱った時には薫の強さが心強い。



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