お前の隣は俺だから。



「芽依……



俺、ほんとずるいんだ。



芽依が薫のこと好きなの知ってたし、薫の気持ちも知ってた



でも、自分の幸せが1番で、どうしても芽依にそばにいて欲しくて、



2人の不器用さを利用してたんだ。




本当に結ばれるべき2人の邪魔してたんだ






だからさ…




もう、終わりにしよう。



俺は十分、幸せだった




でも、この幸せを守るためにずっと下で支えて我慢してるやつがいるんだ。




そいつは、俺よりも何倍もいい男で、何倍も芽依を大事に想ってるよ。



俺は、そいつには絶対かなわない。」




そこまでいうと、大翔は優しく微笑んで



私をぎゅっと抱きしめた





「……最後くらい、しばらくこうさせて。



芽依……愛してるよ。




しっかり幸せにしてもらえよ?」




今にも消えそうな声で大翔が呟く




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