お前の隣は俺だから。
「そんなちょっとしたことでも口角上がってどうしようもないのにさぁ〜
そんなに好きなのに、薫くんにもし彼女ができたら、芽依はやってけるの?」
なんて美優が私をピンク色の世界から一気に現実に引きずり下ろす。
「もぉ〜〜美優〜
せっかく私が幸せを身にしみて感じてたってゆうのにぃぃ!!」
「あのねぇ、芽依。
私は本物の幸せを芽依に感じてもらいたいの。
真哉のことで、芽依にも薫くんにもお世話になったし、2人に幸せになって欲しいの」
美優が真剣にそんなことを言うから危うく泣きそうになったじゃん……
「……美優ぅ」
「もぉ〜〜。ほんと、薫くん誰かにとられちゃったらどーするのよ。
ゆっくりしてる時間はないのよ??」
「うん。薫がとられちゃうなんて…そんなのやだ…
だけど……とられちゃったらどうしよう」
「うん。だから、芽依?
ちょっとずつでも前に進んで見ない?」