お前の隣は俺だから。
ただの幼なじみだけど
「あの、えっと…それで…
薫くんのことが好きです。
その……だから、、
付き合ってください!!!!」
うぅ〜〜〜やっぱり、そうだよね。
可愛い女の子の声だ…
私とは違って、こうふんわりした感じの…
「ごめん。俺、君とは付き合えない。」
そんな薫のきっぱりした声が聞こえた。
よかったって思ってしまう自分が……
はぁぁ。女の子には本当に申し訳ないけど、薫がだれかのものになっちゃうのはやだ…。
よし、薫が下りてくる前に退散退散!!
と思ってたら…
「……あ、じゃあ、ひ、ひとつだけ、
聞きたいんだけど……。
その…薫くんって…。
夏川 芽依ちゃんと付き合ってたりする?」
なんて声が聞こえたから私はその場から動けなくなった。