お前の隣は俺だから。
いつまでもこんなこと続けたらいけないことぐらい分かってるし、
それにあんまりぐずぐずしてると芽依が誰かにとられてしまう。
時間はどんどん過ぎていくし…
分かってるはずなのに行動できない。
俺は体育館のそばにある部室に戻った
こんな綺麗にしてくれて…。
ほんと、あいつは俺らが思ってることの
先を先を読んで気を遣えるマネージャーだ。
あんなできたやつ、芽依以外知らねぇ。
あぁ、また芽依のことばっか考えてるな…
前に進みたいのに進み方が分かんねぇ。
俺は複雑な想いを抱えたまま、春休み最後の日を終えた。