お前の隣は俺だから。



帰り道は本当に楽しかった。


如月くんは私が話しやすいような話題を振ってくれて、しかも私の受け答えを面白く変えることができるんだ。


私は終始笑顔で、この時間が続けばいいのに!

なんてなんとなくぼんやりと思っていた。


すると、急に如月くんが奴の話題を振ってきた


「あ、そういえば、薫とは幼なじみなんだって?」



あぁ〜〜〜やなこと思い出した〜〜!!!


もぉー!!!如月くんのバカ!!


私が心の中で如月くんに悪態をついていると、如月くんはふふっと笑って


「これは、触れられたくない話題?」


なんて意地悪そうな目を向けてきた。



「いや、別にそーゆう訳じゃないけど…。

まぁ、でも、薫はムカつくことばっかで!」


私がそう言うと、如月くんは柔らかく笑った。


「俺は、薫のあの性格すっげぇ好きだけどね」


と言って私の方を向いた


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