お前の隣は俺だから。



さすがに如月くんも驚いたみたいで、
「えっ?」と目をぱっちり見開いた。



「あの…ごめんなさい。急に…。

でも私、如月くんと回りたい!
きっと、いや。絶対楽しくなるって分かるから


だからその…一緒に回ろう?」



私がそう言うと、如月くんはパーっと嬉しそうに笑った


「まじで??

すげぇ嬉しい。絶対楽しくなるようにちゃんとプラン考えるからさ!


ほんとありがとう!!!」



そう言って、私の手をとった


「こちらこそ!!だよ!!


こんな私のこと、誘ってくれて、ありがと」



そう言って私がにっこりすると、如月くんがひょっと顔を背けた。


そして見えた耳は真っ赤に染まってて、


「やばい。可愛すぎだから…」



と呟かれて、私まで真っ赤になってしまった。



「き、如月くんってほんと口上手なんだから!

も、もー!恥ずかしいじゃん!」


そう言って私が誤魔化したのに、如月くんはもう一度私の顔を見て


「俺はお世辞とか言わないよ?」


そう言っていつもと変わらないように爽やかに笑った



やばい……。


なんか私、やっぱりドキドキしてる?



これは波乱の予感だ……。



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