お前の隣は俺だから。
如月くんは私が落ち着くまでしばらく、黙って私の隣に座っていた。
「落ち着いたかな?大丈夫??」
なんて優しく声をかけてくれるからもっと泣きそうになった。
だけど、如月くんの修学旅行の時間だってとっちゃダメだよね…
「ごめんね?急に機嫌悪くなっちゃって
どうしても、涙、堪えらんなくて…
だけど、もう大丈夫だから!!
戻ろっか??ビーチバレー、したい!!」
私が笑顔を作ってそう言うと、如月くんに思いっきり抱きしめられた。
「ぇ……如月くん?」
「やだよ。
そんな、無理して笑う夏川さん見てるの。」
そう言って、抱きしめる強さを強めた。
如月くんの肌が直接私の頬に当たって、ドキドキする…。
それに。如月くんの優しさが、あたたかい気持ちが、私の心をこんなにもじんわりと癒していく
「…なんで………。
なんで如月くんはいつもこんなに優しいの?」