お前の隣は俺だから。



「そっか…



うん。分かったよ。ありがとう。
素直な気持ち、聞かせてくれて。



俺、待ってるから…
いい返事、期待して待ってる。」



そう言って私の頬に手を添えて涙を拭った



しばらく見つめあったあと、



如月くんの顔がだんだん近づいてきた



私はぎゅっと目をつぶってその瞬間を待った。




だけど、あたたかくて柔らかいものは私のおでこに触れた



「……ぇ?」


私が目を開けると、如月くんは優しく微笑んで




「ごめん。焦りすぎた…


ファーストキスは大事にしないとね?


芽依ちゃんがちゃんと、俺だけを見てくれるように俺がさせられたら、その時、ご褒美としてもらうことにする」



そう言った。




そして、「帰ろっか?」と優しく言って、私の手を握って、ホテルへ戻った






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