★ 大丈夫だなんて言うなよ ★【完】
なんとか校舎までたどり着いた。

2人でハアハアと息を切らせながら

もう一度、笑いあった。


雨で濡れたアイツの顔は

いつもの不愛想な

何にも興味を持たないような

固いベールが1枚脱げて

ただの

やんちゃな少年のように見えた。

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