日向くんを本気にさせるには。
この子は最初から全部知ってて
それでわたしに近づいてきたんだって…
「な、なんで知って…るの…?わたしと日向くんのこと…」
「ふふっ、知りたい?」
この余裕な笑みと自信に満ちたような表情…
「お、教えて…。」
「ふふっ、だって月夜から聞いてるから。」
「え…?」
まって…どういうこと、日向くんから聞いてるって…
「わたしと月夜はね、今でもちゃーんと繋がってるんだよ?」
な…にそれ…
それって…ふたりはまだ別れてなくて
続いてるってこと…なの?
「月夜は昔から何でもわたしに話してくれるの。お互い隠し事なしってことでね?」
昔から…このふたりの関係はわたしが考える以上のものなの…?
「わたしのことを一番わかってるのは月夜。それは月夜も同じことなの。わかる?」