日向くんを本気にさせるには。
「俺がお前を好き…って言っても…か?」
ほら…くだらないことしか言わな…
「……え…は?」
戸惑ってるわたしの腕を引いて
「━━━━好きだ……」
オレンジ色に染まる教室でふたり
朔の声だけが鮮明に届いて
優しくわたしの身体を包み込んで
そう呟いた………
「え…、は?さ、朔何言ってるの?冗談なら怒る…」
「冗談なんかじゃねーよ。」
「え…、じゃあ何かの罰ゲーム…?」
「お前なぁ…人が勇気出して告ってんのに雰囲気台無しにするようなこと言うなよ。」
い、いや…だってさ。あまりに衝撃的すぎて…
朔がわたしのことを好き…?
え、え、いったいどーなってるこれ
「ちょっと…あまりに衝撃的すぎて
どーなってんのかワカンナイヨ…?」