日向くんを本気にさせるには。



「……。」



中に入ると誰かいるような雰囲気は感じられない


だけど…さっきの女子ふたりは確かに日向くんと海ちゃんが保健室に入ってくとこ見たって



ここにいないってことは…



残された場所はひとつ…



奥にあるベッドしかない




尋常じゃないくらい手汗が止まんない
心臓も自分に聞こえるくらいドクドク動いてる


足も少し震えて肩にも力が入って
さっきまでの勢いはどうしたってくらい…




一歩…一歩…ベッドの方に足を運ぶ




二つあるうちの…一つは案の定カーテンが閉まってた…



「…っ……」


一番遭遇したくないパターン…だ



この中にふたりがいる……


もちろん…ふたりが何をしてるかなんて…そんなこと…

< 185 / 387 >

この作品をシェア

pagetop