日向くんを本気にさせるには。
「ほら、早く行かねーと遅刻すんぞ?」
「う、うん。」
こうして今日の朝は朔と一緒にバスで学校に向かうことになった
いつもは歩きなんだけど残念ながら
ゆっくり歩いてると遅刻してしまいそーな時間だから今日は急遽バスに変更
「なぁ、瀬崎。」
「な、なに?」
「朝のバスっておしくらまんじゅうレベルなんだな。」
いいタイミングで来たバスに乗ったのはいいんだけど
バスの中で朔がまたこんなバカなこと言ってるし
けど、朔の言うこともあながち間違っちゃいない
朝の通勤通学ラッシュのバスの中は
まさに人、人、人
「うっ、今あんたのバカに付き合ってるほどわたし余裕ないから…!」
こーゆーとき朔みたいな背の高い男子はいいよね
なーんにも苦労せずにつり革握って
人に押しつぶされなくて済むしさ
「お前…もしかしてチビ?」
「あんたケンカ売ってんの?見りゃわかるでしょ、バカ!!」
しかも今さらなに言ってんだって感じだから!