日向くんを本気にさせるには。



「素直に掴まっとけ。」

「っ、」


ギュッと朔の大きな手がわたしの手を掴んだ



「お前手も小せーんだな。」


「う、うるさいなぁ!逆に手大きかったらバランスおかしいでしょーが!」


「ははっ、それもそーだな。」



ダメだ…朔の手から伝わってくる熱が
どうもわたしをおかしくさせるのはなんでだろう


なんか話してないと落ち着かない



「朔の手が大きいだけだし…。」


「俺はふつーだろ?お前の手が小さいだけ。」


「むっ!」


「まあ、いいじゃん。女子って感じがして俺は結構好きだぜ?」



やられた…朔ってサラッとこんなこと言うやつなんかじゃなかったのに



「なんかお前顔赤くね?」


「へ…へ!?」



なにドキッてしてるんだわたし…
しかも顔赤くなるまでいっちゃってるし…

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