日向くんを本気にさせるには。
「月夜は学校には来てないよ。」
「え…ど、どういうこと?」
「ここ最近アイツろくに学校に来ないし。それどころか外にも出ようとしてない。」
知らなかった…日向くんが学校に来てなかったなんて
確かに教室で会うことはなかったけど
教室に来ないことなんて珍しいことじゃないし
「心配で俺が見舞いに行ってやっても何も喋んねーし、ずっと力無くベッドに横たわってるだけ。」
「な、なにそれ…なんで日向くんそんな風に…」
「少なくとも原因は雫ちゃんにあると俺は思ってるけどね。」
「え……わ、わたし?」
いや、なんでわたしが?
「まあ、ここで話すのもあれだから
少し時間ある?」
「う、うん。」