日向くんを本気にさせるには。



「月夜が言うわけないから…海から仕掛けられたとか?」


「…せーかい。」


なかなか鋭い鈴原くん



「アイツ…海になんか言われた?」


「いろいろ…ね。」


「もしかして海のせいで月夜と雫ちゃんの仲が悪くなったんじゃ…」


「それは違うよ…鈴原くん。」



海ちゃんがわたしに仕掛けてきたこともあるかもしれないけど


それ以前に



「日向くんは…まだ海ちゃんが忘れられないんじゃないかな…。」


日向くんと最後に会話をしたあの日


結局日向くんはわたしから逃げて何一つ教えてくれなかった


きっと…それはまだ海ちゃんに対しての気持ちがまだ残ってる…から



だからわたしの気持ちにも応えてくれなくて…逃げてばっかりで…

< 218 / 387 >

この作品をシェア

pagetop